今回は愛知県の高校入試制度についてまとめたいと思います。
今回紹介するのは普通科の入試制度ですのでご了承ください。
受験校の選択方法
愛知県の高校入試では以下の表をもとに受験校を選択します。
尾張学区 | 三河学区 | ||
名古屋市・一宮市・瀬戸市・半田市・春日井・津島市・犬山市・常滑市・江南市・小牧市・稲沢市・東海市・大府市・知多市・尾張旭市・岩倉市・豊明市・日進市・愛西市・清須市・北名古屋市・弥富市・あま市・長久手市・愛知郡・西春日井郡・丹羽郡・海部郡・知多郡 | 豊橋市・岡崎市・豊川市・碧南市・刈谷市・豊田市・安城市・西尾市・蒲郡市・新城市・知立市・高浜市・田原市・みよし市・額田郡・北設楽郡 | ||
群 | 尾張第1群 | 尾張第2群 | 三河群 |
グ ル | プ | A旭丘・惟信・松蔭・昭和・熱田・豊明・日進西・江南・小牧・一宮北・一宮南・津島・稲沢緑風館・半田東・常滑・内海・ 市立緑・市立名東 | 明和・松蔭・名古屋南・瀬戸西・春日井・春日井西・高蔵寺・長久手・新川・一宮・一宮北・津島・津島北・稲沢緑風館・常滑・東海南・大府・内海・ 市立向陽・市立山田 | 岡崎・刈谷・豊田北・豊丘・国府・豊田南・安城・岡崎西・豊橋南・西尾東・一色・衣台・福江・御津あおば・高浜・足助・加茂丘・岩津 |
グ ル | プ | B名古屋西・中村・鳴海・天白・春日井東・日進・東郷・犬山・尾北・小牧南・丹羽・一宮西・木曽川・美和・半田・大府東・阿久北・東浦・武豊・市立菊里・市立富田 | 千種・守山・瑞陵・瀬戸・春日井東・春日井南・旭野・犬山・小牧南・西春・一宮興道・木曽川・津島東・美和・五条・横須賀・大府東・阿久北・東浦・武豊・市立桜台・市立北 | 時習館・豊田西・豊橋東・岡崎北・刈谷北・西尾・知立東・安城東・小坂井・豊田・成章・豊野・幸田・碧南・安城南・吉良・蒲郡東・松平・三好・田口 |
なんかいっぱいだにゃ…
そうだね。
愛知県では高校を学区に基づいてグループ分けしているんだ。
北名古屋市に住んでいたら「尾張学区」だね。
群とかA・Bグループとかあるけどどういうことにゃ?
まずは自分の学区から群を選択、そしてAとBグループから1校ずつ志望校を選ぶことができるんだ。
つまり受験校を2つ選べるってことだね。
三河学区なら三河群にゃ。
でも尾張学区は群が2つもあるにゃ。
いいところに気が付いたね!
尾張学区の場合は「尾張第1群」と「尾張第2群」の2つの群のうちどちらか1つの群を選択して、その群のAとBグループから1校ずつ志望校を選ぶ感じだね。
愛知県の高校入試制度では同一群のAとBグループから最大1校ずつ受験校を選ぶことができます。
1校のみを受験校とすることも可能ですが、特にメリットはないように思います。
2校選んだ場合はどちらかを第1志望とし、もう一方を第2志望とします。
また、出願後に同一郡内において「志望順位の変更」・「2校のうちの1校の変更」が1度のみ認められていることも知っておくといいかもしれません。
試験方式
受験校を2校選んだ場合は試験も2回受けなきゃいけないのかにゃ?
その場合でも試験は1回なんだ。
つまり、2校それぞれの合否は1回の試験で決まるってことだね。
それなら第2志望は第1志望よりもレベルを下げたほうが良さそうにゃ。
学力検査(試験)とは別に面接を実施する高校もありますが、普通科において実施する高校はほとんどありません。基本ないと考えていただいても大丈夫ですが、念のため一度受験を考えている高校の面接の有無を調べるとよいかと思います。
そいうえば最近試験の方式が変わったって聞いたにゃ。
その通り!以前の記述式の試験からマーク式の試験に変わったんだ。
愛知県高校入試では、令和5年度からマーク形式の試験に変更されました。定期テストでは記述式が多いと思いますが、入試に向けてマーク形式の問題の対策も必要となりますね。
合格者の決定方法
最後に合格者の決め方について説明しよう。
合格者の決め方にゃ?
そう!愛知県では合格者を決めるのにいくつかの方法があるんだ。
それを以下の表にまとめたよ。
評定得点(内申点)
内申書の数値(最大45)を2倍したもの。最大90点。
学力検査合計得点(当日点)
国・数・英・理・社の当日の試験の合計点。最大110点(22点×5教科)
方式 | 内申点 | 当日点 | 当日点の割合 |
---|---|---|---|
Ⅰ | 内申点(90) | 当日点(110) | 55% |
Ⅱ | 内申点×1.5(135) | 当日点(110) | 45% |
Ⅲ | 内申点(90) | 当日点×1.5(165) | 65% |
Ⅳ | 内申点×2(180) | 当日点(110) | 38% |
Ⅴ | 内申点 | 当日点×2(220) | 71% |
※₂ 割合は少数が生じる場合に四捨五入しています。
なんかいっぱいあるにゃ
そうだね。高校側が内申点と当日点のどちらを重視するかによってどの方式を採用するか決めているんだ。
高校側はⅠ~Ⅴの方式からどれか1つ選んでその方式に基づいて合格者を決定します。進学校の場合は当日点重視のⅤ方式が選ばれることが多いです。一度受験を考えてる高校がどの方式を採用しているか調べてみるとよいかと思います。
内申点についての補足
内申点はいつの時期のものが使われるのかにゃ?
中学3年時の1学期と2学期のものが使われるね。
中3は勝負の年にゃ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は愛知県の高校入試制度についてお伝えしました。
もう一度まとめると以下の通りです。
- 自分の居住地から学区を確認しましょう。
そして、尾張学区の方は2つの群から1つの群を選択し、三河学区の方は三河群を選択しましょう。 - 選択した群のAとBグループからそれぞれ1校ずつ受験校を選択しましょう。
- 試験はマーク式の試験が1回です。
- 高校によって合格者の決め方(内申点と当日点の比率)が違います。
- 内申点は中学3年時の1学期と2学期のものが使われます。
これらのほかにも、「うちの子は志望校どの組み合わせがいいんだろう?」など、
分からないことがありましたらお気軽にお問い合わせください♪
ここまでご覧いただきありがとうございました。